海のエチュード/ Akinori Yamasaki



海のエチュード/ Akinori Yamasaki

label:sukima industries (sukima-04)
Release:2014年04月16日
Format: CD
price:1800yen(tax/out)
distribution:BRIDGE INC.

track list:
1,  Heaven
2,  Ta Yu Ta I  #11
3,  seventh phase
4,  海のエチュード第1番/ etude of the sea No.1
5,  海のエチュード第2番/ etude of the sea No.2
6,  海のエチュード第3番/ etude of the sea No.3

additional player:Yuki Nakagawa (track 2,3)
mastering: Makoto Oshiro
cover design: Megumi Nakao



京都・丹後半島在住のギタリスト、アキノリ・ヤマサキの約9年ぶりのニューアルバムが完成。

幼少期よりクラシックギターの教育を受けて育ち、大学時代に電子音楽の世界に魅了されたヤマサキは、伝統的なギターのスタイルと実験的な電子音響の融合、というテーマを自らに課し独自の音楽を展開してきました。

今回の作品には、日々の生活の場であり、インスピレーションの源泉でもある丹後の海を端正なコンポジションで描写した「海のエチュード」三部作や、師・鈴木昭男 の楽曲を新たな解釈で採り上げた「Ta Yu Ta I  #11」、京都在住の音楽家・中川裕貴との即興演奏によるコラボレーション「seventh phase 」を含む全六曲を収録。
音響面での実験を試みた前作を踏まえ、本作は生ギターのシンプルで美しいサウンドを中心に据えた、優美で力強い楽曲が並びます。

マスタリングは音楽家/美術家として活躍し、エンジニアとしてテニスコーツ等を手がける大城真、アートワークは奈良在住の画家・中尾めぐみが担当しています。


comment

丹後もやっと春めいて来た。
ここ数日、昭典さんの新譜を聴いて過ごす。
中に「た ゆ た い」という曲があって、2001年に Berlinの アンサンブル・グループ Zwischentoene の委嘱作を、丹後の太古の森にある「霧降りの滝」で指孔の無い手づくりのフルートで演奏し、彼の助けでそれを構成した時の命名によるものだ。
丹後は、荒波の印象で語られることが多いけれど、このエチュードに納められたギター曲のように「ひねもす のたりのたりかな・・」の情景も知ってもらいたいですネ。
このCDを、浜のカモメたちと聴いてみたくなった。

鈴木昭男(サウンド・アーティスト)

 
Akinori Yamasaki

京都府丹後半島在住のギタリスト、作曲家。
2001-2003年にかけてサウンドアーティスト・鈴木昭男氏のアシスタントとして活動。
2005 年に英国音楽誌WIREのサポートのもと、ファースト・アルバム『RED FIELD』をリリース。
クラシック・ギターの伝統的な手法と電子音響の先鋭性が見事に調和した本作は、同WIRE誌のコンピレーションCD『WIRE tapper 13』に楽曲が収録され、UK実験音楽シーンを代表する批評家・音楽家のデヴィッド・トゥープ氏が賞賛するなど高い評価を得た。
現在はソロ名義でのライブのほか、京都市内の劇団”烏丸ストロークロック”の音楽制作及び演奏を担当。そのほかコンテンポラリーダンスとのコラボレーションなど、様々な表現分野で活躍中。
2013年12月1日、前作から約8年の歳月を経てセカンド・アルバム『海のエチュード』をリリース。(photo by Yoshitaka Goto)

[discography]
□Album
  • RED FIELD(HOREN) 2005
  • 海のエチュード(sukim industries)2014

□compilation
  • The Wire Tapper 13(Wire Magazine) 2005


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